住宅・建物の困った!お助けコラム
更新日: 2025.09.28

窓のゴムパッキンの劣化症状と放置で起こる問題とは?

窓のゴムパッキンは、窓枠と窓ガラスの隙間を密閉し、雨風や冷気を遮断する重要な役割を担っています。
長年使用していると、紫外線や温度変化の影響で劣化し、様々な不具合を引き起こす可能性があります。
今回は、窓のゴムパッキンの劣化を見分ける方法と、劣化によって生じる問題点について解説します。

窓のゴムパッキンの劣化を見分ける方法

 

ゴムパッキンのひび割れ具合を確認する

ゴムパッキンにひび割れがないか、丁寧に確認しましょう。
小さなひび割れは、目視では分かりにくい場合もあります。
特に、窓枠とガラスの接合部をよく観察し、拡大鏡などを用いて詳細に確認することをお勧めします。
ひび割れが多数存在したり、深い亀裂が見られる場合は、劣化が進んでおり交換が必要な可能性が高いと言えます。
ひび割れの大きさや数だけでなく、その深さにも注意が必要です。
深い亀裂は、雨水の浸入経路となりやすく、雨漏りの原因となる可能性があります。

ゴムパッキンの硬化を確認する

ゴムパッキンの硬化状態を確認するには、指で押してみて弾力性を確認します。
新品のゴムパッキンは、ある程度の弾力があり、指で押すと僅かにへこみますが、すぐに元の形状に戻ります。
しかし、劣化が進むと硬化し、弾力性が失われ、指で押してもほとんどへこまなくなります。
硬化が進行すると、密閉性が低下し、隙間風や雨漏りの原因となるだけでなく、窓の開閉も困難になります。
特に、冬場の寒さを感じやすくなった、または窓の開閉に力が必要になったと感じた場合は、硬化が疑われます。

ゴムパッキンの変色を確認する

ゴムパッキンの変色も、劣化のサインです。
新品のゴムパッキンは、通常黒色や灰色をしていますが、紫外線や熱の影響で、白っぽく変色したり、色あせしたりすることがあります。
変色は、ゴムの成分が劣化していることを示しており、ひび割れや硬化と同じく、密閉性の低下につながります。
変色が著しい場合は、交換を検討する必要があるでしょう。
また、変色だけでなく、表面のべたつきや粉っぽさなども劣化の兆候です。
これらの症状が見られた場合は、早めの交換を推奨します。

ゴムパッキンの劣化で何が起きる?

 

隙間風が入る

ゴムパッキンの劣化により、窓枠とガラスの間に隙間が生じると、隙間風が発生します。
特に冬季は、室温の低下や暖房効率の悪化につながり、冷え込みや光熱費増加の原因となります。
隙間風の程度は、劣化の度合いによって異なります。
小さなひび割れ程度であれば、わずかな隙間風しか感じないかもしれませんが、著しい劣化の場合は、強い風を感じたり、窓辺が冷え込んだりします。

雨漏りする

ゴムパッキンの劣化は、雨漏りの原因にもなります。
ひび割れや硬化によって窓枠とガラスの密閉性が低下すると、雨水が隙間から浸入しやすくなります。
特に、強い雨や風雨が吹き付ける場合は、雨漏りのリスクが高まります。
雨漏りは、建物の構造材を腐らせたり、カビや結露の原因となったりするなど、深刻な被害につながる可能性があります。

窓の開閉がスムーズにいかない

ゴムパッキンの劣化は、窓の開閉にも影響を与えます。
硬化が進むと、ゴムパッキンが窓枠にこびりつき、スムーズに開閉できなくなります。
無理に開閉しようとすると、ゴムパッキンが破損したり、窓枠が傷ついたりする可能性もあります。
また、ゴムパッキンが完全に密着しなくなることで、開閉時に異音が発生することもあります。

結露が発生しやすくなる

ゴムパッキンの劣化によって窓枠とガラスの間に隙間が生じると、室内の暖かい空気が外に逃げてしまい、窓ガラスの温度が下がりやすくなります。
その結果、室内の湿気が窓ガラスに付着し、結露が発生しやすくなります。
結露は、カビの発生や建材の腐食など、健康被害や建物の寿命短縮につながるため、注意が必要です。

まとめ

 

窓のゴムパッキンの劣化は、隙間風、雨漏り、窓の開閉不良、結露など、様々な問題を引き起こします。
ゴムパッキンのひび割れ、硬化、変色などを確認し、劣化が認められる場合は、早めの交換を検討することが重要です。
交換時期の判断基準としては、ひび割れや硬化の程度、変色の状況、隙間風や雨漏りの有無などを総合的に判断するのが良いでしょう。
早めの交換により、快適な室内環境を維持し、建物の寿命を延ばすことに繋がります。
鳥取県・島根県でリペアをお考えの方はぜひ一度当社にご相談ください。