住宅・建物の困った!お助けコラム
更新日: 2025.12.28

テーブルの脚が折れたら自分で修理!失敗しない補強と手順を解説

お気に入りのテーブルの脚が突然折れてしまい、途方に暮れている方もいらっしゃるかもしれません。
大切な家具が使えなくなるのは残念なことですが、諦める前にご自身で修理できる可能性も十分にあります。
適切な道具と手順を知ることで、多くの場合、テーブルは元の状態を取り戻し、再び快適に使えるようになります。
このページでは、テーブルの脚が折れた場合に試せる修理方法について、具体的な手順や素材ごとの注意点、さらに修理を成功させるためのコツまで、詳しく解説していきます。
まずは、ご自宅のテーブルの状況に合わせて、最適な修理方法を見つけましょう。

テーブルの脚が折れたときの修理方法

 

接着剤補強材の選び方

テーブルの脚が折れた箇所をしっかりと接合し、強度を回復させるためには、適切な接着剤と補強材の選定が不可欠となります。
一般的に、木材同士の接着には木工用ボンドやエポキシ樹脂系の接着剤が適しており、特にエポキシ系は硬化後の強度が高いため、荷重のかかる脚部分の修理に適しています。
瞬間接着剤は即効性がありますが、衝撃に対する強度が低い場合があるため、補助的な使用に留めるのが賢明です。
折れた断面が平らでない場合や、より強固な接合を目指す場合は、木片や金属プレートなどの補強材を併用することを検討しましょう。
補強材は、接着剤との相性や、テーブルの素材、デザインに合わせて選ぶことが重要です。

修理の具体的な手順

まず、折れた脚の断面に残っている古い接着剤や汚れをきれいに取り除き、必要であればヤスリなどで表面を軽く研磨して接着剤の乗りを良くします。
次に、折れた両方の断面に、選定した接着剤を均一に、かつ適量塗布します。
接着剤が硬化するまでの間、折れた脚がずれないように、クランプや紐、ガムテープなどを利用してしっかりと固定し、動かないように保持することが肝要です。
必要に応じて、裏側から木片や金属プレートなどを当て、ビスや追加の接着剤で補強します。
全ての作業が完了したら、接着剤や補強材が完全に硬化するまで、メーカーが推奨する十分な乾燥時間を確保してください。
最後に、はみ出した接着剤をカッターナイフなどで丁寧に取り除き、必要であればサンドペーパーで表面を滑らかに仕上げます。

素材別の注意点

テーブルの脚の素材によって、修理方法や注意点が異なります。
木製テーブルの場合、木材の種類(無垢材、集成材、MDFなど)によって接着剤の浸透性や乾燥時間が変わるため、使用する木材に合った接着剤を選び、木目に沿って圧着することが強度を保つ上で重要です。
金属製の脚の場合、溶接が最も強固ですが、DIYでは難易度が高いため、金属専用の強力なエポキシ系接着剤や構造用接着剤の使用を検討します。
接着面の脱脂などの下地処理を丁寧に行うことが成功の鍵となります。
プラスチック製の脚は、素材の種類によっては接着剤で溶けてしまう可能性があるため、プラスチック用接着剤や、素材を侵さないタイプの接着剤を選ぶ必要があります。
ガラス製の脚は、特殊なガラス用接着剤やUV硬化接着剤が必要となり、DIYでの修理は難易度が高い傾向にあります。

 

テーブル脚の修理で失敗しないコツ

 

事前準備で確認すべきこと

修理を始める前に、まずテーブル脚の破損状況を詳細に確認することが極めて重要です。
どこが、どのように折れているのか、木材の繊維は内部でどの程度痛んでいるのかなどを把握しましょう。
次に、テーブルの素材(木材、金属、プラスチックなど)、構造、そして全体の重さを正確に把握しておく必要があります。
これらの情報に基づいて、必要な道具(接着剤、補強材、固定用のクランプやテープ、保護メガネ、手袋、清掃用具など)をリストアップし、事前にすべて準備しておきましょう。
また、作業スペースを確保し、床や壁を汚さないように新聞紙やシートでしっかりと養生することも忘れないでください。
接着剤などの説明書や注意書きを熟読し、手順を理解しておくことも失敗を防ぐ上で不可欠です。

強度を保つための補強方法

折れた箇所を単に接着するだけでなく、将来的な強度を確保するためには、適切な補強方法を検討することが重要です。
接着面だけでなく、必要に応じて裏側や側面から木片や金属プレートなどを当て、ビスや接着剤で固定する方法が考えられます。
この際、テーブルに加わる荷重の方向を考慮し、力が分散するように補強材を配置することが肝心です。
特に、木製テーブルの接合部では、木ダボ(ダボ継ぎ)やビスケットジョイントなどを利用することで、接着面積を増やし、より強固な接合を実現できます。
補強材の大きさ