住宅・建物の困った!お助けコラム
更新日: 2025.07.24

バリアフリートイレ選びの賢い方法!後悔しないためのポイント解説

高齢の親と同居する、あるいは将来を見据えて家のリフォームを考えている皆さん。
快適な生活を送るためには、トイレのバリアフリー化が不可欠です。
毎日使う場所だからこそ、使いやすさ、安全性、そして清潔さをしっかり考慮する必要があります。
今回は、バリアフリートイレ選びで迷わないためのポイントを解説します。
リフォーム費用や補助金についても詳しく触れ、皆さんの不安を解消できるよう努めます。

バリアフリートイレ選びの注意点

 

高齢者の身体機能とトイレの設計

トイレリフォームを考える上で、まず重要なのは利用する高齢者の身体機能です。
車椅子を利用する方、歩行が困難な方、杖を使う方など、それぞれに合わせた設計が必要です。
車椅子対応のトイレにするなら、最低でも幅90cm、奥行き160cm以上のスペースが必要です。
快適性を求めるなら、さらに広い空間を確保しましょう。

また、便器の高さも重要です。
立ち座りがしやすい高さの便器を選ぶことで、負担を軽減できます。
さらに、便器の形状も、使いやすさに影響します。

安全性の確保と事故防止対策

高齢者の転倒事故は深刻な問題です。
トイレでの転倒を防ぐために、滑りにくい床材を選ぶことは必須です。
クッションフロアなど、衝撃を吸収する素材も効果的です。

手すりの設置も欠かせません。
便器のそばだけでなく、出入り口にも手すりを設置することで、安全な移動をサポートします。
特に、L字型の手すりは、立ち上がりや移動をスムーズに行うのに役立ちます。
ドアは開き戸よりも、外からでも開けられる引き戸がおすすめです。
万が一、トイレ内で閉じ込められた場合でも、すぐに救出できるからです。

掃除のしやすさとメンテナンス性

バリアフリートイレは、清潔さを保つことも重要です。
掃除のしやすさを考慮した設計にしましょう。
床材は、汚れが落ちやすく、抗菌効果のある素材を選びましょう。
便器も、清掃しやすい形状のものを選び、自動洗浄機能付きのものを検討するのも良いでしょう。
定期的なメンテナンスも忘れずに行いましょう。

バリアフリートイレリフォーム費用と補助金

 

1:リフォーム費用と内訳の解説

リフォーム費用は、工事内容によって大きく異なります。
引き戸への変更は5~15万円、手すりの設置は1~5万円(壁の補強工事が必要な場合は5~10万円)、床材の張り替えは2~10万円、便器の変更は10~30万円程度が相場です。
和式から洋式への変更は20~50万円かかる場合もあります。
トイレスペースの拡張は15~30万円と高額になる可能性があります。
温水洗浄便座などの機能を追加すると、さらに費用が増加しますので、事前に見積もりを取ることが重要です。

2:介護保険の利用と費用軽減

要支援または要介護認定を受けている方がいる場合、介護保険制度を利用してリフォーム費用の一部を軽減できます。
適用条件は、要支援または要介護認定を受けていること、福祉施設や病院に入所・入院していないこと、被保険者証の住所と改修後の住所が同一であることです。
対象となる工事は、手すりの取り付け、段差の解消、滑り防止のための床材変更、引き戸への扉の取り換え、洋式便器への取り換えなどです。
工事費用の9割(最大20万円)が支給されます。
着工前に市区町村に申請を行いましょう。

3:補助金制度の活用方法

介護保険以外にも、地方自治体独自の補助金制度がある場合があります。
お住まいの自治体に問い合わせて、利用できる制度がないか確認しましょう。
補助金の金額や対象となる工事内容は、自治体によって異なります。

まとめ

バリアフリートイレ選びは、高齢者の身体機能、安全性、清潔さ、そして費用を総合的に考慮することが大切です。
この記事で紹介したポイントを参考に、快適で安全なトイレを実現しましょう。
介護保険や自治体の補助金制度を活用することで、費用負担を軽減することも可能です。
将来にわたって安心して暮らせる住まいづくりを進めていきましょう。
鳥取県・島根県でお困りの方はご相談ください。