住宅・建物の困った!お助けコラム
更新日: 2025.09.09

賢い選択!フローリング増し張りのメリット・デメリットと成功の秘訣

古くなったフローリング、リフォームは考えているけれど、張り替えとなると費用と工期が心配…そんな風に思っていませんか。
実は、既存のフローリングの上に新しいフローリングを重ねて張る「重ね張り」という方法があるんです。
費用を抑えつつ、短期間でリフォームできる魅力的な選択肢ですが、知っておくべき注意点もあります。
今回は、フローリング重ね張りのメリット・デメリット、そして成功のためのポイントを分かりやすくご紹介します。

フローリング重ね張りのメリット・デメリット

フローリング重ね張りのメリット

1:費用を抑えられる理由

フローリング重ね張りは、既存の床材を剥がす必要がないため、解体費用や廃材処分費用を節約できます。
下地処理も最小限で済む場合が多く、工賃も抑えられるため、張り替えに比べて費用を大幅に削減できるケースが多いです。
例えば、6畳間のフローリング張り替えでは、9~18万円が相場ですが、重ね張りなら6~14万円程度に抑えられる可能性があります。

2:工期短縮のメリット

解体作業がないため、工期を大幅に短縮できます。
数日かかる張り替えと比べ、重ね張りは1日で完了することも可能です。
生活空間をすぐに使える状態に戻せるのは大きなメリットと言えるでしょう。
特に、生活に支障が出ないよう短期間でのリフォームを希望する方にとって、このメリットは非常に魅力的です。

3:既存床材を生かす利点

重ね張りでは、既存の床材を有効活用します。
状態の良い床材であれば、重ね張りによって床の厚みが倍増し、強度が増す可能性もあります。
既存の床材を活かすことで、資源の節約にも繋がります。

フローリング重ね張りのデメリット

1:段差発生の可能性

新しいフローリングの厚み分、既存の床との間に段差が生じる可能性があります。
通常12mm程度のフローリングを使用する場合、段差はさほど気にならない程度かもしれませんが、異なる高さの床が繋がる部分(部屋の境目や敷居など)では、つまずきの危険性や見た目の悪さ、清掃性の低下につながる可能性も考慮する必要があります。

2:音鳴りの原因と対策

既存の床材が劣化していたり、下地が不十分な場合、重ね張り後に音鳴りが発生する可能性があります。
対策としては、下地処理をしっかり行うこと、また、音鳴りを防ぐための下地材を使用することが重要です。
施工業者に相談し、適切な対策を検討しましょう。

3:重ね張りできないケース

床材の劣化が激しかったり、下地が不安定な場合、重ね張りはできません。
また、床材の種類によっては重ね張りができない場合もあります。
リフォーム前に必ず現状調査を行い、重ね張りが可能かどうかを確認する必要があります。

フローリング増し張りの成功ポイント

1:下地処理の重要性

重ね張りの成功は、下地処理にかかっています。
既存の床の清掃、凹凸の修正、必要に応じて下地材の補強など、丁寧な下地処理を行うことで、仕上がりの美しさや耐久性を高めることができます。
また、音鳴りなどのトラブルを防ぐためにも非常に重要です。

2:適切な材料選び

重ね張りに適した床材を選ぶことが大切です。
厚みの薄い床材を使用することで、段差を軽減できます。
また、耐久性や耐水性、デザインなども考慮し、生活スタイルに合った床材を選びましょう。
専門家のアドバイスを受けることをおすすめします。

3:床材の厚さと制限

重ね張りできる床材の厚さには制限があります。
既存の床の状況や建物の構造によっては、重ね張りができない場合もあります。
使用する床材の厚みと、既存の床の状況を考慮し、事前に確認が必要です。

4:既存床の強度確認

既存の床の強度が、新しい床材の重さに耐えられるかどうかを確認する必要があります。
床が弱っていると、重ね張り後に沈み込みや破損が起こる可能性があります。
専門業者による点検が不可欠です。

5:施工後のメンテナンス

重ね張り後も、定期的なメンテナンスが必要です。
床の掃除やワックスがけなどを行い、床材の寿命を長く保ちましょう。
適切なメンテナンスを行うことで、より長く美しい状態を保つことが可能です。

まとめ

フローリング重ね張りは、費用と工期を抑えつつリフォームできる魅力的な方法ですが、段差や音鳴りなどのデメリット、そして重ね張りができないケースもあることを理解しておきましょう。
この記事で紹介したポイントを参考に、快適な住空間を実現してください。
リフォームは大きな決断です。
慎重に検討し、納得のいく選択をしてください。
鳥取県・島根県でフローリングのリフォームをお考えの方は、ぜひ一度当社にご相談ください。